蟲狩り少女
「里音ちゃん、もうすぐ冬休みだね」


「うん。課題一杯でるかな?」


あたしは夏休み中の課題を思い出し、顔をしかめる。


「夏休みあれだけの課題が出たもんね。今回も沢山出るかもね」


リカちゃんはそう言い、同じようにしかめっ面をして見せた。


だけどリカちゃんの成績は4月から比べれば格段に伸びているようだ。


前回のテスト後に行われた学力別の席がえでは、教室中央から前の方へと移動していた。


数日後に控えている期末テストでは、もっと順位が上がっているかもしれない。


あたしはと言えば、相変わらず同じ席。


4月からずっと光磨の背中を見ていることになる。


その時、ふと思った。


じゃぁ光磨はどうなんだろう?
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