蟲狩り少女
☆☆☆
やっぱり、あたしはまだ光磨の事が好きなんだ。
このままじゃいけない。
気持ちに整理をつける必要がある。
放課後になり、あたしは鞄に教科書を入れていた。
「里音ちゃん、今日一緒に帰らない?」
リカちゃんがタタッと走ってきて声をかけてくれる。
「うん、いいよ」
特に断る理由もなくあたしはうなづく。
2人で廊下を歩いて昇降口へ向かいながら、他愛のない話をする。
昨日見たテレビの話とか、数学の問題が難しいとか。
リカちゃんと並んで話ながらも、あたしの心の中には光磨がいる。
会話が途切れた瞬間や、学生服とすれ違う瞬間。
あたしの行動の端々に光磨の残像が浮かび上がってくる。
やっぱり、あたしはまだ光磨の事が好きなんだ。
このままじゃいけない。
気持ちに整理をつける必要がある。
放課後になり、あたしは鞄に教科書を入れていた。
「里音ちゃん、今日一緒に帰らない?」
リカちゃんがタタッと走ってきて声をかけてくれる。
「うん、いいよ」
特に断る理由もなくあたしはうなづく。
2人で廊下を歩いて昇降口へ向かいながら、他愛のない話をする。
昨日見たテレビの話とか、数学の問題が難しいとか。
リカちゃんと並んで話ながらも、あたしの心の中には光磨がいる。
会話が途切れた瞬間や、学生服とすれ違う瞬間。
あたしの行動の端々に光磨の残像が浮かび上がってくる。