蟲狩り少女
エスカレート
清野光磨……いや、光磨に可愛いだなんて言われた日から、あたしは光磨を意識するようになっていた。


いままで異性から外見をほめられたことなんてないし、それがカッコイイと噂されている光磨に言われたことでドキドキが止まらない。


席も近いし、授業中思わず光磨の後ろ姿をジッと見つめてしまうような事もあった。


そんなある日の事。


あたしはいつも通り自分の席でお弁当を広げていた。


いつも勉強を教えてあげているクラスの子たちも、一緒にお弁当を囲む。


最近では勉強を教えるとき以外でも、こうして接することが多くなってきた。


お弁当はほとんど食べ終わりお腹が膨れた頃、教室の後方でガタンッ!と、大きな物音がして、教室にいた全員が振り向いた。
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