無口なキミと同居します。
「………黙って」
「んぐっ」
「………無意識だから。もう絶対しないから」
…本当に顔に似合わない。
その口調でも声でも、その表情だけは。
遠野はそれだけ言うと自分のさっき座ってた席に戻って、残っていたご飯を食べ始めた。
だから私も、また食べ出す。
…遠野って全然怖くなかった。
そう思うと、彼は少し無口なだけで顔にも出るしわりと話すんだな。
なんだ、全然つまらないことにならなさそうじゃないか。
…今日知った、その可愛い表情も含めて。