無口なキミと同居します。
けど、遠野を待たせる訳にはいかないし。
「じゃあ、夕食の材料買ってくかぁ」
「………ん」
ふと遠野のことを覗いてみれば、不機嫌な顔はしてなかった。
さっき、少ししてたのに。
きっと、もう帰ることが出来るし、
ご飯の材料を買うことが最後だ。
「……?」
…その瞬間の寂しさはいったい、なんなのだろうか。
まだ、時間あるのに。
でも、人は増えてきたな………。
そんなことを考えながら、また、遠野の後ろを歩き出した。