無口なキミと同居します。
…………うーんっと、卵あったっけな。
材料を買ってるときは、遠野は私の後ろを歩いてた。
だから私はただただ黙々と、欲しいものを探すだけ。
会話は、ないし。目すら合わない。
明日がもう、学校だというのに遠野とのこの微妙な距離はなんなんだろう。
つまらないのはきっと、向こうも同じなのかな。
そんなこと、気にしないフリをしてまた先を歩き出した。
いつか、遠野と心から笑って話せますように。