無口なキミと同居します。





「よしっ!全部買えた!!」



買い物袋を軽く振りながら、遠野の方に振り返る。


「帰ろっか」



私がそう言えば、「うん」と私と目を合わせる。

……やっと、目があった。



でも、なんでかこっちが気まずくなってしまって、思わず目をそらした。



……どうしてだろ、上手く合わない。



そんな感じがしたけど、無視をしてまた歩き出した。


遠野の前を歩いているつもりで。





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