無口なキミと同居します。
そんなことは思うのに、なんだか違うんだろうな、なんて思って。
もっと遠野の近くに居てみたい、なんて思ったりもして。
同居するようになってから、なんだか私変だ。
遠野のことばっか考えてる。
あ、そういえばあの先輩……
「ねぇ、弓道部の先輩にすっごく優しそうな男の先輩いない?」
そうだよ、遠野に聞いてみればいいんだよ。
そうしたら、もしかしたら名前分かるかもしれないし。
『………情報量、少なすぎなんだけど』
「そこをなんとかっ!」
『………もう少しなんかないの』