無口なキミと同居します。
***
ガラッと勢いよく教室のドアを開ければ、楽しそうなクラスの人の声が聞こえる。
おはよーっ、なんて言ってくぐり抜けてすぐ蛍のとこへ。
「蛍!遠野のこと知ってる!?」
『おはよう、ぐらい言えよ』
ぐさっと蛍のツッコミが入って、へらへらっと笑った。
やっぱり少し、唐突すぎたか。
『んで?』
「遠野!遠野誠って知ってる!?同じ部活なんだよね!?」
私ははっきりと大きな声で言った。