無口なキミと同居します。
『遠野ねぇー、なに?一目惚れ?』
「なんでそーなる!?」
『違うか、ごめんごめん』
思わず私はツッコミをしてた。
へらへらっと笑って、蛍は私の肩を叩いたけど今のは謎だ。
一目惚れ、とか。あの人にそれは絶対ないね。
けどきっと私が、いきなり遠野のことを聞いたからだろうな。
クラスだって違うわけだし。
いきなり聞かれたら……ね。
……けど、たかが、知り合いだし。
そんなたいした関係なんて、ないし。