光の少女Ⅰ【覚醒編】
そんな会話をして一時間。
夜天が言った通り、日が落ちてしまった森の中は真っ暗で視界が悪くなっていた。
「ほら」
「ありがとう」
火を起こし、その傍にいた花音は夜天が持ってきたパンを受け取る。
「ねえ、今日はどの辺りまで来られたの?」
「丁度半分を越えた辺りだ。明日、朝早くから移動すれば宝珠のある場所に昼までには着くはずだ」
火が消えないように時々木の枝を火の中に入れながら夜天が答える。
「そう」
パンを口にしながら、城を出てきた時を思い出す。
(あの三人で明後日まで大丈夫かなぁ)
まだ馴染んでいない光輝とピリピリした空気を纏っていた風夜と火焔を思い出し溜め息をつく。
「どうした?」
「ううん。何でもないよ」
「そうか。なら、食べ終わったら火の番は俺がするから休めよ」
「えっ、でも」
「いいから。お前より俺の方が体力あるし、お前はこういうの慣れてないだろ」
夜天にそう言われ、花音は頷くしかなかった。
夜天が言った通り、日が落ちてしまった森の中は真っ暗で視界が悪くなっていた。
「ほら」
「ありがとう」
火を起こし、その傍にいた花音は夜天が持ってきたパンを受け取る。
「ねえ、今日はどの辺りまで来られたの?」
「丁度半分を越えた辺りだ。明日、朝早くから移動すれば宝珠のある場所に昼までには着くはずだ」
火が消えないように時々木の枝を火の中に入れながら夜天が答える。
「そう」
パンを口にしながら、城を出てきた時を思い出す。
(あの三人で明後日まで大丈夫かなぁ)
まだ馴染んでいない光輝とピリピリした空気を纏っていた風夜と火焔を思い出し溜め息をつく。
「どうした?」
「ううん。何でもないよ」
「そうか。なら、食べ終わったら火の番は俺がするから休めよ」
「えっ、でも」
「いいから。お前より俺の方が体力あるし、お前はこういうの慣れてないだろ」
夜天にそう言われ、花音は頷くしかなかった。