光の少女Ⅰ【覚醒編】
3
「・・・音、花音!」
「・・・?何・・・?」
軽い食事のあと、夜天に言われるまま横になっていた花音は
身体を揺すられ目を開ける。
まだ夜中だと思われる暗さだったが、いつの間にか火は消されていて、目の前の夜天の緊迫した表情から何かあったのはわかった。
「どうしたの?」
「・・・盗賊だ。やっぱりこの森に潜んでいたらしい。ここまで接近されるまで気付かなかった」
夜天がそう言って、少し離れた位置を見る。
まだ姿は見えなかったが、すぐ近くから幾つかの気配を花音も感じる。
段々と足音もはっきりと聞こえてきて、花音達の前方の木々が揺れる。
現れた盗賊達は嫌悪感を感じる笑みを浮かべていて、それは何故か夜天の姿を目にした時深められたのがわかった。
「これはこれは、皇子様が何故このような森に?」
「・・・お前達には関係ないことだ」
嫌な笑みを浮かべる盗賊達に夜天は冷たく返す。
すると盗賊のリーダーらしい男が花音に気付き、ニヤニヤと笑って口を開いた。
「見たことない顔だな。お嬢ちゃん、その皇子様がどんな方か知っているのかい?」
「えっ!?」
盗賊のリーダーの言葉に首を傾げる。
「お頭、知らないようですよ」
「なら、教えてやろうか。そいつがどんな危険な奴か」
その言葉に横にいる夜天の表情が強ばるのがわかった。
「夜天くん?」
少し青ざめているようにも見えて声をかけたが、夜天は何も言わない。
盗賊達はそれをニヤニヤと見ながら口を開いた。
「・・・音、花音!」
「・・・?何・・・?」
軽い食事のあと、夜天に言われるまま横になっていた花音は
身体を揺すられ目を開ける。
まだ夜中だと思われる暗さだったが、いつの間にか火は消されていて、目の前の夜天の緊迫した表情から何かあったのはわかった。
「どうしたの?」
「・・・盗賊だ。やっぱりこの森に潜んでいたらしい。ここまで接近されるまで気付かなかった」
夜天がそう言って、少し離れた位置を見る。
まだ姿は見えなかったが、すぐ近くから幾つかの気配を花音も感じる。
段々と足音もはっきりと聞こえてきて、花音達の前方の木々が揺れる。
現れた盗賊達は嫌悪感を感じる笑みを浮かべていて、それは何故か夜天の姿を目にした時深められたのがわかった。
「これはこれは、皇子様が何故このような森に?」
「・・・お前達には関係ないことだ」
嫌な笑みを浮かべる盗賊達に夜天は冷たく返す。
すると盗賊のリーダーらしい男が花音に気付き、ニヤニヤと笑って口を開いた。
「見たことない顔だな。お嬢ちゃん、その皇子様がどんな方か知っているのかい?」
「えっ!?」
盗賊のリーダーの言葉に首を傾げる。
「お頭、知らないようですよ」
「なら、教えてやろうか。そいつがどんな危険な奴か」
その言葉に横にいる夜天の表情が強ばるのがわかった。
「夜天くん?」
少し青ざめているようにも見えて声をかけたが、夜天は何も言わない。
盗賊達はそれをニヤニヤと見ながら口を開いた。