光の少女Ⅰ【覚醒編】
4
(なんか気まずいなぁ)
宝珠を取った帰り道、花音は横を歩く夜天の顔をチラリと見る。
表情こそいつもと変わらなかったが、視線だけはどこか遠くを見ていて声をかけられなかった。
森を出て飛竜に乗ってからも会話はないまま城についてしまい、城についたのが夜中だった為、夜天とはそのまま別れてしまった。
「はぁ・・・」
部屋まで戻ってきて溜め息をつく。
ベッドに横になっても疲れているはずなのになかなか眠ることが出来なくて、花音は静かに部屋を出た。
暗く静まりかえっている城の中を静かに歩く。
不気味に思える静けさも今は気にならなかった。
「・・・・・・のか?」
「・・・・・・でしょ?・・・・・・わ」
中庭の近くに来た時、聞こえてきた声に足を止める。
(火焔くん?)
聞こえてきた一つの声が火焔のものだと気付き、相手が誰か気になって少し近付くと、そこにいるのが聖だとわかった。
(!?どうして、火焔くんと聖ちゃんが)
そう思っていると話が終わったのか、火焔が歩いてくる。
それを見て、花音は二人にばれないようにその場を立ち去った。
(なんか気まずいなぁ)
宝珠を取った帰り道、花音は横を歩く夜天の顔をチラリと見る。
表情こそいつもと変わらなかったが、視線だけはどこか遠くを見ていて声をかけられなかった。
森を出て飛竜に乗ってからも会話はないまま城についてしまい、城についたのが夜中だった為、夜天とはそのまま別れてしまった。
「はぁ・・・」
部屋まで戻ってきて溜め息をつく。
ベッドに横になっても疲れているはずなのになかなか眠ることが出来なくて、花音は静かに部屋を出た。
暗く静まりかえっている城の中を静かに歩く。
不気味に思える静けさも今は気にならなかった。
「・・・・・・のか?」
「・・・・・・でしょ?・・・・・・わ」
中庭の近くに来た時、聞こえてきた声に足を止める。
(火焔くん?)
聞こえてきた一つの声が火焔のものだと気付き、相手が誰か気になって少し近付くと、そこにいるのが聖だとわかった。
(!?どうして、火焔くんと聖ちゃんが)
そう思っていると話が終わったのか、火焔が歩いてくる。
それを見て、花音は二人にばれないようにその場を立ち去った。