光の少女Ⅰ【覚醒編】
第5章 雷の国、壊れる絆
1
闇の国で火焔と別れ、夜天を加えた花音達は雷の国の検問所に来ていた。
「やっぱり来たか。そろそろだと思ってたぞ」
「雷牙くん!?」
入る為の手続きをしようとした所でそう声がして、その方向を見ると雷牙がいて駆け寄ってきた。
「どうして、雷牙くんは此処に?」
「ん?ああ。夜天から花音と風夜が闇の国に来たことは聞いていたからな。順番からいって次は此処に来るだろうと思って待ってたんだ」
「待ってたっていつからだよ」
「二日前くらいか」
「・・・お前な、いくら城に居づらいからって俺達のことを理由にしてないだろうな」
「・・・・・・」
風夜の言葉に雷牙が視線を逸らせる。
それを見て、風夜と夜天は溜め息をついたが、花音は何のことかわからず、同じ様にわからない光輝と顔を見合わせた。
「と、とにかく王と王妃がお待ちだ。こんなところで話してないで行こう」
そう言い、雷牙が踵を返す。何故だかそれに違和感を覚えた。
闇の国で火焔と別れ、夜天を加えた花音達は雷の国の検問所に来ていた。
「やっぱり来たか。そろそろだと思ってたぞ」
「雷牙くん!?」
入る為の手続きをしようとした所でそう声がして、その方向を見ると雷牙がいて駆け寄ってきた。
「どうして、雷牙くんは此処に?」
「ん?ああ。夜天から花音と風夜が闇の国に来たことは聞いていたからな。順番からいって次は此処に来るだろうと思って待ってたんだ」
「待ってたっていつからだよ」
「二日前くらいか」
「・・・お前な、いくら城に居づらいからって俺達のことを理由にしてないだろうな」
「・・・・・・」
風夜の言葉に雷牙が視線を逸らせる。
それを見て、風夜と夜天は溜め息をついたが、花音は何のことかわからず、同じ様にわからない光輝と顔を見合わせた。
「と、とにかく王と王妃がお待ちだ。こんなところで話してないで行こう」
そう言い、雷牙が踵を返す。何故だかそれに違和感を覚えた。