光の少女Ⅰ【覚醒編】
城へと戻ってきてからも気まずさがあり、花音は風夜とも風華とも顔を合わさずに部屋へ戻る。

昼食、夕食と聖が呼びにきてくれたが、食欲はなかった。

風夜や風華、それにあの場にはいなかったが、同じような力を持つだろう空夜とも今は会いたくない。

自分は恐怖心を隠すことが出来ないだろうから、優しい彼等を傷付けてしまう。

そう思うと、顔を合わせられなかった。

ベッドに横になり、今日起きたことを思い返していると、次第に睡魔が襲ってくる。

それに逆らうことなく、花音はゆっくりと目を閉じた。
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