光の少女Ⅰ【覚醒編】
「さてと、それじゃあ、何か聞きたいことはある?答えられる範囲で教えてあげる」
水蓮に言われ、花音は少し考えた後、口を開いた。
「じゃあ、私達の前に現れた黒いものは何だったの?」
「それについては、まだ詳しいことがよくわかってないんだけど、陰の一族の能力じゃないかって話よ。まあ、その一族については知らないんだけど」
「そうなの?」
「ええ。ただその一族は光の一族との戦いで敗れ、別世界に逃げたということと、それからそいつらが送り込んできているんじゃないかという陰が現れてるということだけ」
「じゃあ、光の一族は?」
「それもわからないの。いつからか、忽然と姿を消してしまってね。陰の一族と同じように、別世界に行ってしまったのかもね」
水蓮の言葉に、花音はペンダントを握りしめたが、水蓮はそれに気付かずに続けた。
「ところが数年前から、かなり頻繁に陰の奴らが現れるようになって、そいつ等の力も増し始めた。だから、私達の父である各国の王は、光の一族を探し始めた。でも、私達は光の一族が姿を消した原因がそうやって頼りきって任せきりだったことだと考えて、自分達の力を最大まで引き出したわ。・・・今度からは、私達も一緒に戦えるようにってね」
「・・・・・・」
「それても、私達じゃあまりにも数が多い時にはどうしようもないの。悔しいけど、一度に相手が出来るのは三体が限度なのよ。でも、最近は集団で現れることも多くて、中には巨大な奴もいる。だから、やっぱり光の一族が必要なの」
「水蓮様!」
その時、声がして、聖が走ってきた。
水蓮に言われ、花音は少し考えた後、口を開いた。
「じゃあ、私達の前に現れた黒いものは何だったの?」
「それについては、まだ詳しいことがよくわかってないんだけど、陰の一族の能力じゃないかって話よ。まあ、その一族については知らないんだけど」
「そうなの?」
「ええ。ただその一族は光の一族との戦いで敗れ、別世界に逃げたということと、それからそいつらが送り込んできているんじゃないかという陰が現れてるということだけ」
「じゃあ、光の一族は?」
「それもわからないの。いつからか、忽然と姿を消してしまってね。陰の一族と同じように、別世界に行ってしまったのかもね」
水蓮の言葉に、花音はペンダントを握りしめたが、水蓮はそれに気付かずに続けた。
「ところが数年前から、かなり頻繁に陰の奴らが現れるようになって、そいつ等の力も増し始めた。だから、私達の父である各国の王は、光の一族を探し始めた。でも、私達は光の一族が姿を消した原因がそうやって頼りきって任せきりだったことだと考えて、自分達の力を最大まで引き出したわ。・・・今度からは、私達も一緒に戦えるようにってね」
「・・・・・・」
「それても、私達じゃあまりにも数が多い時にはどうしようもないの。悔しいけど、一度に相手が出来るのは三体が限度なのよ。でも、最近は集団で現れることも多くて、中には巨大な奴もいる。だから、やっぱり光の一族が必要なの」
「水蓮様!」
その時、声がして、聖が走ってきた。