光の少女Ⅰ【覚醒編】
3
食堂まで来て、緊張で身体を固くしていた花音に振り返った水蓮が大丈夫というように優しく笑いかけてくる。
そして、彼女は食堂の扉を思いっきり開け放った。
大きな音を立てて開いた扉に、中にいた風夜達の視線が集まる。
そんな中、花音の手を引いたままの水蓮が一直線に向かったのは、一瞬花音と目が合った後、顔を俯かせた風夜の前だった。
そして彼の前に指を突き付ける。
「風夜!結局避けられてたのは、貴方の説明不足じゃない!落ち込んでないで、さっさと仲直りして他の奴等紹介しなさい!」
強い口調で言った水蓮に、風夜が俯かせていた顔を上げ、花音と目が合う。
さっきは風夜の方から逸らされてしまった為、まともに顔を合わせたのは久し振りのように感じた。
「花音」
「え、えっと、ごめんなさい!」
風夜が何か言おうとしたところで、花音は先に頭を下げる。
風夜の言葉を遮ってしまったが、まずは謝りたかった。
「何でお前が謝るんだよ?」
「だって、いきなり避け出して、嫌な気持ちになったでしょ?風華ちゃんもごめんね?」
風夜の隣に座っていた風華に対しても謝ると、彼女は目を潤ませたまま抱きついてきた。
「よかった・・・、花音ちゃん私達のこと、嫌いになっちゃったんじゃないかって思ってたんだよ。でも、違ってよかった」
「うん。本当にごめんね」
もう一度謝ったところで、風華とは逆隣に座っていた紅い髪の少年が立ち上がった。
食堂まで来て、緊張で身体を固くしていた花音に振り返った水蓮が大丈夫というように優しく笑いかけてくる。
そして、彼女は食堂の扉を思いっきり開け放った。
大きな音を立てて開いた扉に、中にいた風夜達の視線が集まる。
そんな中、花音の手を引いたままの水蓮が一直線に向かったのは、一瞬花音と目が合った後、顔を俯かせた風夜の前だった。
そして彼の前に指を突き付ける。
「風夜!結局避けられてたのは、貴方の説明不足じゃない!落ち込んでないで、さっさと仲直りして他の奴等紹介しなさい!」
強い口調で言った水蓮に、風夜が俯かせていた顔を上げ、花音と目が合う。
さっきは風夜の方から逸らされてしまった為、まともに顔を合わせたのは久し振りのように感じた。
「花音」
「え、えっと、ごめんなさい!」
風夜が何か言おうとしたところで、花音は先に頭を下げる。
風夜の言葉を遮ってしまったが、まずは謝りたかった。
「何でお前が謝るんだよ?」
「だって、いきなり避け出して、嫌な気持ちになったでしょ?風華ちゃんもごめんね?」
風夜の隣に座っていた風華に対しても謝ると、彼女は目を潤ませたまま抱きついてきた。
「よかった・・・、花音ちゃん私達のこと、嫌いになっちゃったんじゃないかって思ってたんだよ。でも、違ってよかった」
「うん。本当にごめんね」
もう一度謝ったところで、風華とは逆隣に座っていた紅い髪の少年が立ち上がった。