光の少女Ⅰ【覚醒編】
「仲直りしたところで、そろそろいいか?」
「ああ」
風夜が頷いたのを確認して、少年は口を開いた。
「俺は火焔。隣の国、火の国の皇子だ」
続いて、その隣にいた茶髪の少年が立ち上がり、優しく笑う。
「俺は大樹。地の国の皇子だよ」
「俺は雷牙。雷の国の皇子だ」
大樹と名乗った少年の前に座っている金髪の少年が言い、隣で突っ伏している黒髪の少年の頭を叩く。
「・・・なんだよ」
「なんだよじゃないだろ?自己紹介だよ、自己紹介」
「・・・夜天。闇の国の皇子」
それだけ言い、再び机に突っ伏してしまう。
「こいつ、昨日、陰の奴等が大量に現れて、その処理に追われてあまり寝てないらしいんだ。許してやってくれないか」
雷牙が苦笑いしながら言ったのに、花音は苦笑を返した。
「それで私がいない間にどういう話になったの?」
自己紹介が終わるのを待っていた水蓮が聞き、眠っている夜天と風華、花音の三人を除いた全員が表情を険しくした。
「風夜の話だと、奴が出たのは街からそう離れていない湖らしい」
「一応退治はしたみたいだけど、明日にでももう一度調べに行こうってなったんだよ」
火焔と大樹が言い、水蓮は頷く。
「確かにまだ潜んでいたりしたら、厄介ね。それも考えたら、私達が今日来たのは貴方にとって、都合がよかったんじゃないの?風夜」
「はは・・・」
水蓮に言われ、風夜は乾いた笑いを返す。
それを聞きながら、花音は得体の知れない陰を思い出して、身体を震わせる。
(あんなのが大量にいたら、不気味でしょうがないよ!)
花音にとっては思い出すだけでも嫌なものだったが、風夜達は既に慣れたのか何とも思っていないようだった。
「ああ」
風夜が頷いたのを確認して、少年は口を開いた。
「俺は火焔。隣の国、火の国の皇子だ」
続いて、その隣にいた茶髪の少年が立ち上がり、優しく笑う。
「俺は大樹。地の国の皇子だよ」
「俺は雷牙。雷の国の皇子だ」
大樹と名乗った少年の前に座っている金髪の少年が言い、隣で突っ伏している黒髪の少年の頭を叩く。
「・・・なんだよ」
「なんだよじゃないだろ?自己紹介だよ、自己紹介」
「・・・夜天。闇の国の皇子」
それだけ言い、再び机に突っ伏してしまう。
「こいつ、昨日、陰の奴等が大量に現れて、その処理に追われてあまり寝てないらしいんだ。許してやってくれないか」
雷牙が苦笑いしながら言ったのに、花音は苦笑を返した。
「それで私がいない間にどういう話になったの?」
自己紹介が終わるのを待っていた水蓮が聞き、眠っている夜天と風華、花音の三人を除いた全員が表情を険しくした。
「風夜の話だと、奴が出たのは街からそう離れていない湖らしい」
「一応退治はしたみたいだけど、明日にでももう一度調べに行こうってなったんだよ」
火焔と大樹が言い、水蓮は頷く。
「確かにまだ潜んでいたりしたら、厄介ね。それも考えたら、私達が今日来たのは貴方にとって、都合がよかったんじゃないの?風夜」
「はは・・・」
水蓮に言われ、風夜は乾いた笑いを返す。
それを聞きながら、花音は得体の知れない陰を思い出して、身体を震わせる。
(あんなのが大量にいたら、不気味でしょうがないよ!)
花音にとっては思い出すだけでも嫌なものだったが、風夜達は既に慣れたのか何とも思っていないようだった。