光の少女Ⅰ【覚醒編】
「ちっ!」
素早く風の刃を生成した風夜が陰に向かって放つ。
それによって、伸ばされた陰が消し飛んだが、また別の陰が襲ってきた。
今度は幾つもの火の弾によって消し飛ばされる。
それでも伸ばされる陰に雷牙が舌打ちした。
「なんかしつこいぞ、こいつ」
「確かに・・・。それに何かをねらってるようにも見えるけど」
大樹が言った時、陰が細長くなり、幾つもの触手のようになって襲ってくる。
それを風夜達はそれぞれの能力で防いでいたが、急に花音の方を見て顔色を変えた。
「花音!」
「えっ!?」
緊迫した風夜の声に視線を動かすと、彼が捌ききれなかったらしい陰が伸びてくる。
「っ!」
逃げたかったが、足が動かない。
目の前まで来た陰に、もう駄目だと目を閉じた時、ペンダントが光を放った。
「えっ?」
迫ってきていた陰が動きを止め、消えていく。
何が起きたかわからなかったが、いつの間にか風夜達を襲っていた陰も消えていて、彼等は花音を見ていた。
「どうしたの?」
「いや、何でもない」
花音と視線が合うと、視線を逸らした風夜達に花音は首を傾げた。
その時、ふと夜天が弾かれたように背後をふりかえる。
「夜天?」
「今、誰かに見られてた気がしたんだけど、気のせいだったみたいだ」
雷牙に夜天がそう返す。
その時、気配を消して潜んでいた者が立ち去ったことには誰も気が付かなかった。
素早く風の刃を生成した風夜が陰に向かって放つ。
それによって、伸ばされた陰が消し飛んだが、また別の陰が襲ってきた。
今度は幾つもの火の弾によって消し飛ばされる。
それでも伸ばされる陰に雷牙が舌打ちした。
「なんかしつこいぞ、こいつ」
「確かに・・・。それに何かをねらってるようにも見えるけど」
大樹が言った時、陰が細長くなり、幾つもの触手のようになって襲ってくる。
それを風夜達はそれぞれの能力で防いでいたが、急に花音の方を見て顔色を変えた。
「花音!」
「えっ!?」
緊迫した風夜の声に視線を動かすと、彼が捌ききれなかったらしい陰が伸びてくる。
「っ!」
逃げたかったが、足が動かない。
目の前まで来た陰に、もう駄目だと目を閉じた時、ペンダントが光を放った。
「えっ?」
迫ってきていた陰が動きを止め、消えていく。
何が起きたかわからなかったが、いつの間にか風夜達を襲っていた陰も消えていて、彼等は花音を見ていた。
「どうしたの?」
「いや、何でもない」
花音と視線が合うと、視線を逸らした風夜達に花音は首を傾げた。
その時、ふと夜天が弾かれたように背後をふりかえる。
「夜天?」
「今、誰かに見られてた気がしたんだけど、気のせいだったみたいだ」
雷牙に夜天がそう返す。
その時、気配を消して潜んでいた者が立ち去ったことには誰も気が付かなかった。