光の少女Ⅰ【覚醒編】
呼び止められ、花音達は王を見る。
王は真剣な表情で三人を見ていた。
「お前達の娘だというなら、光の一族だろう?それなら、帰す訳にはいかん。今、この世界には光の一族の力が必要なのだ」
「だけど、この子はまだ力は覚醒してないわ。それにこの世界には、私達の息子を残していったじゃない!」
「えっ?」
母の口から出た〈息子〉という言葉に花音は目を見開く。
だが、それに気付かず父も続けた。
「そうだ!力が目覚めた息子を置いていけば、我々は自由にしてくれる。貴方達、各国の王はそう言ったじゃないか!」
「確かに我々はそう言った。だが、お前達の息子は、僅かに残っていた光の一族を連れて行方を眩まし、力を貸そうともしない」
「それは、貴方達が私達の力だけを頼りにして、自分達では何もしなかったからではないの?!私達だけに戦わせて、だからあの子は、光輝は!」
ズキッ
「光・・・輝・・・?」
その名を何処かで聞いたことがある。そんな気がした。
王は真剣な表情で三人を見ていた。
「お前達の娘だというなら、光の一族だろう?それなら、帰す訳にはいかん。今、この世界には光の一族の力が必要なのだ」
「だけど、この子はまだ力は覚醒してないわ。それにこの世界には、私達の息子を残していったじゃない!」
「えっ?」
母の口から出た〈息子〉という言葉に花音は目を見開く。
だが、それに気付かず父も続けた。
「そうだ!力が目覚めた息子を置いていけば、我々は自由にしてくれる。貴方達、各国の王はそう言ったじゃないか!」
「確かに我々はそう言った。だが、お前達の息子は、僅かに残っていた光の一族を連れて行方を眩まし、力を貸そうともしない」
「それは、貴方達が私達の力だけを頼りにして、自分達では何もしなかったからではないの?!私達だけに戦わせて、だからあの子は、光輝は!」
ズキッ
「光・・・輝・・・?」
その名を何処かで聞いたことがある。そんな気がした。