光の少女Ⅰ【覚醒編】
第5章 選択
1
「ん?」
気が付くと、そこは自室だった。
謁見の間を飛び出し、風夜達に会い、火焔に手刀を入れられたのは覚えている。
それ以降の記憶はなかった。
だが、部屋に戻っていたということは誰かが運んでくれたのだろうと思う。
ふと時計に目をやると、6時を指している。
朝食まではまだ時間があったが、もう一度寝る気にはならなかった。
(ちょっと、気分転換でもしようかな)
カーディガンを羽織って、部屋を出る。
擦れ違うメイド達に挨拶しながら向かったのは、中庭だった。
朝の涼しい空気に触れ、段々と頭が冴えてくる。
それと同時に両親と王とのやり取りを思い出す。
まだ結論は出ていない。
確かに能力が今はない花音は、元の世界に帰ることができる。
だが、帰りたいかと聞かれると、どうしたらいいかわからなかった。
中庭に座り込み、空を見ながら考えていると、後に気配を感じて花音は振り返る。
そこには、大樹の姿があり、優しく笑っていた。
「ん?」
気が付くと、そこは自室だった。
謁見の間を飛び出し、風夜達に会い、火焔に手刀を入れられたのは覚えている。
それ以降の記憶はなかった。
だが、部屋に戻っていたということは誰かが運んでくれたのだろうと思う。
ふと時計に目をやると、6時を指している。
朝食まではまだ時間があったが、もう一度寝る気にはならなかった。
(ちょっと、気分転換でもしようかな)
カーディガンを羽織って、部屋を出る。
擦れ違うメイド達に挨拶しながら向かったのは、中庭だった。
朝の涼しい空気に触れ、段々と頭が冴えてくる。
それと同時に両親と王とのやり取りを思い出す。
まだ結論は出ていない。
確かに能力が今はない花音は、元の世界に帰ることができる。
だが、帰りたいかと聞かれると、どうしたらいいかわからなかった。
中庭に座り込み、空を見ながら考えていると、後に気配を感じて花音は振り返る。
そこには、大樹の姿があり、優しく笑っていた。