光の少女Ⅰ【覚醒編】
3
次の日、花音は両親と共に謁見の間にいた。
人払いがしてあるのか、花音と両親、王の四人だけだ。
「それで、答えは出たのか?」
「はい」
王に聞かれて、表情を引き締める。
「私は・・・・・・この世界に残ります」
「花音!?」
花音の答えに母が声を上げる。
少し胸が痛んだが、もう決めたのだ。
王から両親の方へ視線を移す。
母は悲しげに、父は真剣な眼差しで見つめていた。
「花音、本気なのか?」
「うん」
父から視線を逸らさず、花音は頷く。
「此方に残ったら、そう簡単には向こうに戻れない。何があるのかもわからない。それでも、残るのか?」
「・・・うん」
「・・・そうか。わかった」
「貴方!?」
少しの沈黙の後、諦めたように言った父に母が抗議の声を上げる。
「仕方ないだろう。これが花音の答えなんだ。・・・風真」
顔を俯かせた母から、父は王へ視線を移した。
次の日、花音は両親と共に謁見の間にいた。
人払いがしてあるのか、花音と両親、王の四人だけだ。
「それで、答えは出たのか?」
「はい」
王に聞かれて、表情を引き締める。
「私は・・・・・・この世界に残ります」
「花音!?」
花音の答えに母が声を上げる。
少し胸が痛んだが、もう決めたのだ。
王から両親の方へ視線を移す。
母は悲しげに、父は真剣な眼差しで見つめていた。
「花音、本気なのか?」
「うん」
父から視線を逸らさず、花音は頷く。
「此方に残ったら、そう簡単には向こうに戻れない。何があるのかもわからない。それでも、残るのか?」
「・・・うん」
「・・・そうか。わかった」
「貴方!?」
少しの沈黙の後、諦めたように言った父に母が抗議の声を上げる。
「仕方ないだろう。これが花音の答えなんだ。・・・風真」
顔を俯かせた母から、父は王へ視線を移した。