光の少女Ⅰ【覚醒編】
『いいよ。光球が掌から離れるようイメージして、そいつに向けて放つんだ』


その言葉を聞いて、花音は陰に向かって光球を放つ。

光球は陰に向かって飛んでいき、陰に触れたと同時に陰を消し飛ばした。


「やっ・・・た・・・!」


陰が消えたと同時に、物凄い疲労感に襲われる。


『どう?光の一族の力は浄化の力。他の一族より少ない力でも、威力の大きい攻撃が出来る。でも、姉上は今回が初めてだったから、負担が掛かったかもな。ゆっくり休みなよ』


その声を最後に声が聞こえなくなる。

それと同時に身体から力が抜けるのを感じる。

地面に倒れこむ寸前で、誰かに受け止められた気がしたが、それが誰か確認する前に花音は意識をなくした。
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