光の少女Ⅰ【覚醒編】
メイドが退室してから、花音は中庭に来たが、そこには飛竜達もいなかった。
(なんか、やることなくてつまらないなぁ)
そう思いながら花音は辺りを見回していたが、ふと一点で視線を止めた。
見覚えのある後ろ姿がある。
それが聖だと気付き、花音は声を掛けようとしたが、そこにもう一人いるのに気付いて、近くにあった柱に身を隠す。
聖の前には見たことのない、背の高い男がいた。
そのまま、何やら二人が話しているのを聞き取ろうと、耳をすませる。
少し離れていた為、全ては聞こえなかったが、所々で光の一族という言葉が聞こえてきた。
「そうか。光の一族が・・・」
「はい。どう・・・か?・・・様」
「我々の・・・・・・の為、・・・邪魔・・・消せ」
ドクンッ
話している二人が浮かべた笑みに、心臓が跳ねる。
背筋に冷たいものがはしった。
見付かってはいけない気がして、気付かれないよう後退りする。
踵を返して走り出した花音は、男と聖が見ていたことに気付かなかった。
(なんか、やることなくてつまらないなぁ)
そう思いながら花音は辺りを見回していたが、ふと一点で視線を止めた。
見覚えのある後ろ姿がある。
それが聖だと気付き、花音は声を掛けようとしたが、そこにもう一人いるのに気付いて、近くにあった柱に身を隠す。
聖の前には見たことのない、背の高い男がいた。
そのまま、何やら二人が話しているのを聞き取ろうと、耳をすませる。
少し離れていた為、全ては聞こえなかったが、所々で光の一族という言葉が聞こえてきた。
「そうか。光の一族が・・・」
「はい。どう・・・か?・・・様」
「我々の・・・・・・の為、・・・邪魔・・・消せ」
ドクンッ
話している二人が浮かべた笑みに、心臓が跳ねる。
背筋に冷たいものがはしった。
見付かってはいけない気がして、気付かれないよう後退りする。
踵を返して走り出した花音は、男と聖が見ていたことに気付かなかった。