光の少女Ⅰ【覚醒編】
キイィンッ
「?」
降り下ろされた剣を弾くような音が聞こえる。
いつまで経ってもこない痛みに花音は目を開く。
すぐ前に銀髪が見え、それが風夜だとわかった瞬間、身体から力が抜けた。
「大丈夫か?」
すぐ近くに火焔も来ていて、花音の足首の傷に布を巻いて止血してくれる。
「態々戻ってくるなんて、私からのプレゼント、気に入りませんでした?」
「ああ。時間稼ぎのように大量発生していたから、更に雷牙達にプレゼントしてきたんだ。あいつらも、向こうは任せろって言ってくれたしな」
「何のこと?」
御互いに目が笑っていない笑みを浮かべながら言葉を交わしている風夜と聖に花音は首を傾げた。
「さっき聖に言われて、謁見の間に行っただろ?そしたら、陰の奴等がいたんだ。お前の様子もおかしかったし、向こうは雷牙達に任せて戻ってきたんだよ」
火焔が答えて、風夜と対峙している聖を見る。
「それで、お前は何者なんだ?風の国の者ではないだろ?」
聖に剣を向けたまま、風夜が聞く。
すると、聖は突然笑い声を上げた。
「聖ちゃん?」
雰囲気の変わった聖に花音は戸惑いながら、声を掛ける。
そして、向けられた冷たい視線に身体を硬直させた。
「私が何者かだって?ふん、私達をこの世界から追放しておいて知らないの?なら、教えてあげる。私は、数百年前にこの世界から追放された陰の一族の者。追放されてから、別の世界で過ごしてきて、復讐の為に戻ってきたのよ」
その言葉に風夜と火焔が目を見開いた。
「?」
降り下ろされた剣を弾くような音が聞こえる。
いつまで経ってもこない痛みに花音は目を開く。
すぐ前に銀髪が見え、それが風夜だとわかった瞬間、身体から力が抜けた。
「大丈夫か?」
すぐ近くに火焔も来ていて、花音の足首の傷に布を巻いて止血してくれる。
「態々戻ってくるなんて、私からのプレゼント、気に入りませんでした?」
「ああ。時間稼ぎのように大量発生していたから、更に雷牙達にプレゼントしてきたんだ。あいつらも、向こうは任せろって言ってくれたしな」
「何のこと?」
御互いに目が笑っていない笑みを浮かべながら言葉を交わしている風夜と聖に花音は首を傾げた。
「さっき聖に言われて、謁見の間に行っただろ?そしたら、陰の奴等がいたんだ。お前の様子もおかしかったし、向こうは雷牙達に任せて戻ってきたんだよ」
火焔が答えて、風夜と対峙している聖を見る。
「それで、お前は何者なんだ?風の国の者ではないだろ?」
聖に剣を向けたまま、風夜が聞く。
すると、聖は突然笑い声を上げた。
「聖ちゃん?」
雰囲気の変わった聖に花音は戸惑いながら、声を掛ける。
そして、向けられた冷たい視線に身体を硬直させた。
「私が何者かだって?ふん、私達をこの世界から追放しておいて知らないの?なら、教えてあげる。私は、数百年前にこの世界から追放された陰の一族の者。追放されてから、別の世界で過ごしてきて、復讐の為に戻ってきたのよ」
その言葉に風夜と火焔が目を見開いた。