光の少女Ⅰ【覚醒編】
3
「陰の一族だって!?」
「そう。名前くらい聞いたことあるでしょ。あんた達の先祖にこの世界を追放され、私達はずっと復讐する機会を窺ってたの」
聖は何処か遠くを見ながら、そう呟くように言った。
「復讐を望みながらも結局果たせず亡くなる人もいたわ。それでも私達は、陰を送り続け、機会を窺ってた。私も身分を偽って風の国に入った。そして、邪魔だった光の一族が何処かに消え、私達の準備も整ったって時に、その子が来た!それでも力が目覚めなければ、生かしておくつもりだったけど、そうもいかなくなってね。邪魔をするなら、貴方達二人も一緒に始末してあげる!」
聖はそう言うと、細身の剣を構え再び斬りかかってきた。
「はぁっ!」
素早く風の刃を作った風夜が聖に向かって放つ。
「ちっ!」
それを避けた聖に火焔が追撃を加えようとするのを見て、花音は火焔の腕にしがみつく。
「花音!?」
「駄目!聖ちゃんを攻撃しないで!」
花音の言葉に火焔が困ったような表情をする。
その時、風夜の鋭い声が聞こえた。
「火焔!!」
「っ!!」
風夜の声に弾かれたように火焔が花音を抱えこんでその場から飛び退く。
その瞬間、二人が立っていた場所が抉れた。
「陰の一族だって!?」
「そう。名前くらい聞いたことあるでしょ。あんた達の先祖にこの世界を追放され、私達はずっと復讐する機会を窺ってたの」
聖は何処か遠くを見ながら、そう呟くように言った。
「復讐を望みながらも結局果たせず亡くなる人もいたわ。それでも私達は、陰を送り続け、機会を窺ってた。私も身分を偽って風の国に入った。そして、邪魔だった光の一族が何処かに消え、私達の準備も整ったって時に、その子が来た!それでも力が目覚めなければ、生かしておくつもりだったけど、そうもいかなくなってね。邪魔をするなら、貴方達二人も一緒に始末してあげる!」
聖はそう言うと、細身の剣を構え再び斬りかかってきた。
「はぁっ!」
素早く風の刃を作った風夜が聖に向かって放つ。
「ちっ!」
それを避けた聖に火焔が追撃を加えようとするのを見て、花音は火焔の腕にしがみつく。
「花音!?」
「駄目!聖ちゃんを攻撃しないで!」
花音の言葉に火焔が困ったような表情をする。
その時、風夜の鋭い声が聞こえた。
「火焔!!」
「っ!!」
風夜の声に弾かれたように火焔が花音を抱えこんでその場から飛び退く。
その瞬間、二人が立っていた場所が抉れた。