光の少女Ⅰ【覚醒編】
水の国。
第一皇女である水蓮のところには雷牙と大樹が遊びに来ていた。
「はぁ、何で私があんた達と一緒にいないといけないわけ?」
「別にいいだろ?この国、綺麗なところ多いし」
「大樹はたまにだけど、あんたは何回も来てるじゃない。そんなんで大丈夫なの?」
「まあまあ、いいじゃないか。雷牙だって、自分の仕事はちゃんとやってるだろ」
そう苦笑しながら、大樹が水蓮を宥める。
その時、一人のメイドが慌てたように走ってきた。
「水蓮様!」
「どうしたの?」
「先程火の国から使者が参りまして、水蓮様にこれを。見たら、至急連絡を寄越すようにと」
言って、封筒が差し出される。
それを受け取ると、横から雷牙と大樹も覗き込んできた。
「火焔からだって?」
「何か会ったのか?」
そんな声を聞きながら、水蓮は封筒を開け、中に入っていた手紙を取り出す。
それを広げて目を通した水蓮の顔が青ざめる。
「そんなっ!?」
「水蓮?」
「これ・・・」
震える手で手紙を差し出してきた水蓮から大樹が受け取る。
手紙には、風の国が襲撃され、制圧されたこと。
風夜や花音達の安否がわからないことが記されていた。
「くそっ!」
手紙を読んで雷牙が近くの柱を殴り付ける。
大樹は顔を俯かせている水蓮と怒りを露にしている雷牙を見ていることしか出来なかった。
第一皇女である水蓮のところには雷牙と大樹が遊びに来ていた。
「はぁ、何で私があんた達と一緒にいないといけないわけ?」
「別にいいだろ?この国、綺麗なところ多いし」
「大樹はたまにだけど、あんたは何回も来てるじゃない。そんなんで大丈夫なの?」
「まあまあ、いいじゃないか。雷牙だって、自分の仕事はちゃんとやってるだろ」
そう苦笑しながら、大樹が水蓮を宥める。
その時、一人のメイドが慌てたように走ってきた。
「水蓮様!」
「どうしたの?」
「先程火の国から使者が参りまして、水蓮様にこれを。見たら、至急連絡を寄越すようにと」
言って、封筒が差し出される。
それを受け取ると、横から雷牙と大樹も覗き込んできた。
「火焔からだって?」
「何か会ったのか?」
そんな声を聞きながら、水蓮は封筒を開け、中に入っていた手紙を取り出す。
それを広げて目を通した水蓮の顔が青ざめる。
「そんなっ!?」
「水蓮?」
「これ・・・」
震える手で手紙を差し出してきた水蓮から大樹が受け取る。
手紙には、風の国が襲撃され、制圧されたこと。
風夜や花音達の安否がわからないことが記されていた。
「くそっ!」
手紙を読んで雷牙が近くの柱を殴り付ける。
大樹は顔を俯かせている水蓮と怒りを露にしている雷牙を見ていることしか出来なかった。