光の少女Ⅰ【覚醒編】
2
「ふわああぁ」
次の日、今までは考えられない広いベッドの上で、花音は大きく身体を伸ばした。
昨日は風夜に部屋へ案内してもらってから、風華に色々なことを聞かれ、答えている内に時間が経ち、彼女と別れてからすぐ眠ってしまった。
色々と混乱していたし、疲れてもいた為、ゆっくりと見ることもなかった部屋を見回す。
広い部屋には、何もかも高そうな物が置いてあり、落ち着かない。
(やっぱり、夢じゃないんだ)
そう思った時、部屋の扉が叩かれた。
「どうぞ」
「失礼します」
声がして一人の少女が入ってくる。彼女は花音と目が合うと、頭を下げた。
「今日から花音様の身の回りの御世話をすることになりました、聖と申します」
「えっ?身の回りの御世話って」
「王からの命令で、貴女の専属になったんです」
「そ、そんな!私は自分のことは自分でするよ」
「そう言われましても」
聖と名乗った少女に花音が慌てて言うと、困ったように返してくる。
「私は御世話係より、友達になってほしいな」
「友達、・・・ですか?」
呟いた聖に、花音は笑みを浮かべて頷いた。
「うん!私、この世界に来たばかりでしょ?だから、知り合いとかいないの。風夜や風華ちゃんにばかり頼るのめ悪いしね」
「・・・わかりました」
少し考えるようにして頷いた聖が部屋の時計を見る。
「そろそろ朝食になりますね。ご案内します」
聖に言われ、花音は部屋を出る。歩き出したところで、後から誰かの軽い足音が聞こえ、衝撃を感じた。
「ふわああぁ」
次の日、今までは考えられない広いベッドの上で、花音は大きく身体を伸ばした。
昨日は風夜に部屋へ案内してもらってから、風華に色々なことを聞かれ、答えている内に時間が経ち、彼女と別れてからすぐ眠ってしまった。
色々と混乱していたし、疲れてもいた為、ゆっくりと見ることもなかった部屋を見回す。
広い部屋には、何もかも高そうな物が置いてあり、落ち着かない。
(やっぱり、夢じゃないんだ)
そう思った時、部屋の扉が叩かれた。
「どうぞ」
「失礼します」
声がして一人の少女が入ってくる。彼女は花音と目が合うと、頭を下げた。
「今日から花音様の身の回りの御世話をすることになりました、聖と申します」
「えっ?身の回りの御世話って」
「王からの命令で、貴女の専属になったんです」
「そ、そんな!私は自分のことは自分でするよ」
「そう言われましても」
聖と名乗った少女に花音が慌てて言うと、困ったように返してくる。
「私は御世話係より、友達になってほしいな」
「友達、・・・ですか?」
呟いた聖に、花音は笑みを浮かべて頷いた。
「うん!私、この世界に来たばかりでしょ?だから、知り合いとかいないの。風夜や風華ちゃんにばかり頼るのめ悪いしね」
「・・・わかりました」
少し考えるようにして頷いた聖が部屋の時計を見る。
「そろそろ朝食になりますね。ご案内します」
聖に言われ、花音は部屋を出る。歩き出したところで、後から誰かの軽い足音が聞こえ、衝撃を感じた。