光の少女Ⅰ【覚醒編】
「光輝・・・」
「奴等との戦いで一族はだいぶ人数が減ってしまった。俺はこの一族の長として、これ以上一族に被害を出す訳にはいかない。それに奴等は俺達が今回のことに関わらないなら、この街には手を出さないと約束してくれた。だから、宝珠の場所を教えることも出来ない」
「待って!この一族に手を出さないって、誰が言ってたの?光輝、誰に会ったの?」
「陰の一族の奴だ。確か聖っていう女だった」
(聖ちゃんが!?)
出てきた名に目を見開く。
まさかもう手が回っているとは思わなかった。
「それともう一つ・・・」
「えっ!?」
「姉上も今回のことに関わらないでくれ」
「!?」
「姉上も今は光の一族の一人なんだ。だから」
「私が関わっていたら、聖ちゃんとの約束を破ることになるってこと?」
「ああ。姉上も俺と同じ立場だ。この一族を守る義務が・・・」
「そんなの知らない!」
「姉上!」
花音は叫ぶように言って、執務室を飛び出した。
今の光輝に自分の声は届かない。
それが悲しかった。
「奴等との戦いで一族はだいぶ人数が減ってしまった。俺はこの一族の長として、これ以上一族に被害を出す訳にはいかない。それに奴等は俺達が今回のことに関わらないなら、この街には手を出さないと約束してくれた。だから、宝珠の場所を教えることも出来ない」
「待って!この一族に手を出さないって、誰が言ってたの?光輝、誰に会ったの?」
「陰の一族の奴だ。確か聖っていう女だった」
(聖ちゃんが!?)
出てきた名に目を見開く。
まさかもう手が回っているとは思わなかった。
「それともう一つ・・・」
「えっ!?」
「姉上も今回のことに関わらないでくれ」
「!?」
「姉上も今は光の一族の一人なんだ。だから」
「私が関わっていたら、聖ちゃんとの約束を破ることになるってこと?」
「ああ。姉上も俺と同じ立場だ。この一族を守る義務が・・・」
「そんなの知らない!」
「姉上!」
花音は叫ぶように言って、執務室を飛び出した。
今の光輝に自分の声は届かない。
それが悲しかった。