光の少女Ⅰ【覚醒編】
5
「う・・・ん?」
「大丈夫か?」
「風夜・・・?」
花音が目を覚ますと、すぐ傍の椅子に座っていた風夜が声を掛けてきた。
「光輝から聞いた。聖がいたらしいな」
「・・・うん」
風夜に言われ、花音は顔を俯かせた。
塔で待っていた聖によって危機に陥っていた時のことを思い出し、今になって身体が震え出す。
あの時、光輝が来てくれなかったら自分はどうなっていたのか、想像もしたくなかった。
「花音?」
「な、何でもないよ。それより光輝は?」
「ああ。あいつならお前を連れてきた後、また出掛けたぞ。やることがあるって言ってな」
「やること?」
「まぁ。何か決意したような目をしていたけどな。・・・とにかく、お前はもう少し休んでろ」
「う、うん」
花音が頷くのを確認して風夜が椅子から立ち上がる。
「俺は火焔や夜天と別室にいるから、何かあったら呼べよ」
風夜はそう言い部屋を後にして、花音は再び睡魔に誘われ目を閉じた。
「う・・・ん?」
「大丈夫か?」
「風夜・・・?」
花音が目を覚ますと、すぐ傍の椅子に座っていた風夜が声を掛けてきた。
「光輝から聞いた。聖がいたらしいな」
「・・・うん」
風夜に言われ、花音は顔を俯かせた。
塔で待っていた聖によって危機に陥っていた時のことを思い出し、今になって身体が震え出す。
あの時、光輝が来てくれなかったら自分はどうなっていたのか、想像もしたくなかった。
「花音?」
「な、何でもないよ。それより光輝は?」
「ああ。あいつならお前を連れてきた後、また出掛けたぞ。やることがあるって言ってな」
「やること?」
「まぁ。何か決意したような目をしていたけどな。・・・とにかく、お前はもう少し休んでろ」
「う、うん」
花音が頷くのを確認して風夜が椅子から立ち上がる。
「俺は火焔や夜天と別室にいるから、何かあったら呼べよ」
風夜はそう言い部屋を後にして、花音は再び睡魔に誘われ目を閉じた。