光の少女Ⅰ【覚醒編】
次の日、花音が飛竜を待機させているところまで来ると、既に風夜達が待っていた。
「三人共、お待たせ」
「それより、いいのか?花音」
「何が?」
「朝、光輝と話してないだろ?」
夜天にそう聞かれる。
出発する前、花音はもう一度話をしたいと思っていたのだが、朝食の席に光輝の姿はなく、出発時刻になっても姿が見えなかった。
光の一族の長として忙しいのかもしれないが、顔くらいは見たい。
見送りに来てないかと振り返ったが、誰の姿もない。
諦めて風夜の手を借りて飛竜に乗った時、上空から何かが下降してきた。
「えっ!?」
「よかった。何とか間に合ったみたいだな」
下降してきた飛竜の背で光輝が笑みを浮かべる。
「光輝?」
「光輝、お前・・・」
花音と夜天が思わず目を丸くすると、光輝が口を開いた。
「お前達に姉上を任せておくのは不安だからな。俺もついていく」
「不安じゃなくて、本当は折角会えた花音と離れたくないんだろ?」
「なっ!?確かにそれもあるけど、俺はまだお前達を信用してないんだ。それなのに、姉上を任せておけるか!」
からかうように言った火焔に光輝がそう返す。
それを見ながら、花音達は笑っていた。
「三人共、お待たせ」
「それより、いいのか?花音」
「何が?」
「朝、光輝と話してないだろ?」
夜天にそう聞かれる。
出発する前、花音はもう一度話をしたいと思っていたのだが、朝食の席に光輝の姿はなく、出発時刻になっても姿が見えなかった。
光の一族の長として忙しいのかもしれないが、顔くらいは見たい。
見送りに来てないかと振り返ったが、誰の姿もない。
諦めて風夜の手を借りて飛竜に乗った時、上空から何かが下降してきた。
「えっ!?」
「よかった。何とか間に合ったみたいだな」
下降してきた飛竜の背で光輝が笑みを浮かべる。
「光輝?」
「光輝、お前・・・」
花音と夜天が思わず目を丸くすると、光輝が口を開いた。
「お前達に姉上を任せておくのは不安だからな。俺もついていく」
「不安じゃなくて、本当は折角会えた花音と離れたくないんだろ?」
「なっ!?確かにそれもあるけど、俺はまだお前達を信用してないんだ。それなのに、姉上を任せておけるか!」
からかうように言った火焔に光輝がそう返す。
それを見ながら、花音達は笑っていた。