シンデレラに恋のカクテル・マジック
「菜々ちゃんの手料理だなんて感激だな」
(私は永輝さんに食べてもらえるだけで感激です)
そんなことを思う菜々に、永輝がズボンの後ろのポケットからキーケースを抜いて差し出した。
「どれが部屋の鍵かわかる?」
「はい!」
「じゃ、面倒だからキーケースごと持ってって」
菜々の手のひらに本革のキーケースがのせられた。その重みに彼からの信頼感が増しているような気がして嬉しくなる。
「はい! すぐに下りてきますっ」
その言葉通り、菜々は永輝の部屋の冷蔵庫に食材を入れて大急ぎで公園に戻った。
「じゃあ、もう一度手本を見せるね」
永輝が両手にボトルを持って、菜々にインフロント・クロスをやって見せる。
「右手から左手へインフロント・フリップした後、左手から右手へ内側にインフロント・フリップをするんだ」
永輝がやっているのを見ると簡単そうに思えるのだが、菜々がやると途中でボトル同士がぶつかってしまった。
「あっ」
砂の地面に落ちて転がったボトルを、菜々はあわてて拾い上げる。
「もう少し思い切って投げ上げたら?」
(私は永輝さんに食べてもらえるだけで感激です)
そんなことを思う菜々に、永輝がズボンの後ろのポケットからキーケースを抜いて差し出した。
「どれが部屋の鍵かわかる?」
「はい!」
「じゃ、面倒だからキーケースごと持ってって」
菜々の手のひらに本革のキーケースがのせられた。その重みに彼からの信頼感が増しているような気がして嬉しくなる。
「はい! すぐに下りてきますっ」
その言葉通り、菜々は永輝の部屋の冷蔵庫に食材を入れて大急ぎで公園に戻った。
「じゃあ、もう一度手本を見せるね」
永輝が両手にボトルを持って、菜々にインフロント・クロスをやって見せる。
「右手から左手へインフロント・フリップした後、左手から右手へ内側にインフロント・フリップをするんだ」
永輝がやっているのを見ると簡単そうに思えるのだが、菜々がやると途中でボトル同士がぶつかってしまった。
「あっ」
砂の地面に落ちて転がったボトルを、菜々はあわてて拾い上げる。
「もう少し思い切って投げ上げたら?」