シンデレラに恋のカクテル・マジック
彼のアドバイスに従ってみるが、上げすぎると今度はうまくキャッチできないのだ。その様子をじっと見ていた永輝が言う。
「そうだなぁ……一緒にやってみようか」
そうして菜々の後ろに回り込んだかと思うと、背後から抱くようにして菜々の手に自分の手を添えた。
(ひゃっ)
後ろから抱きしめられているようで、菜々の全身がカッと熱くなり、大きな鼓動が頭に響く。
(緊張する~!)
そのとき、永輝が菜々の右手の甲のアザに気づいて、手の甲をそっと撫でた。
「練習、がんばったんだね」
菜々はカチコチに固まっていて、うなずくのが精一杯だ。
「大丈夫。緊張しないでリラックスして」
(そ、そう言われても~)
あまりの至近距離で彼の体温を感じて、手が汗を掻いてしまいそうだ。
肩の上げ下げを繰り返して緊張をほぐす菜々とは対照的に、永輝は落ち着いた声で言う。
「一緒に投げるよ」
「は、はい」
永輝の手に導かれるようにして菜々はボトルを投げ上げた。何度か一緒にやっているうちに、キャッチするタイミング、投げ上げる方向のわずかな違いがわかってくる。
「できそうな気がしてきました!」
「そうだなぁ……一緒にやってみようか」
そうして菜々の後ろに回り込んだかと思うと、背後から抱くようにして菜々の手に自分の手を添えた。
(ひゃっ)
後ろから抱きしめられているようで、菜々の全身がカッと熱くなり、大きな鼓動が頭に響く。
(緊張する~!)
そのとき、永輝が菜々の右手の甲のアザに気づいて、手の甲をそっと撫でた。
「練習、がんばったんだね」
菜々はカチコチに固まっていて、うなずくのが精一杯だ。
「大丈夫。緊張しないでリラックスして」
(そ、そう言われても~)
あまりの至近距離で彼の体温を感じて、手が汗を掻いてしまいそうだ。
肩の上げ下げを繰り返して緊張をほぐす菜々とは対照的に、永輝は落ち着いた声で言う。
「一緒に投げるよ」
「は、はい」
永輝の手に導かれるようにして菜々はボトルを投げ上げた。何度か一緒にやっているうちに、キャッチするタイミング、投げ上げる方向のわずかな違いがわかってくる。
「できそうな気がしてきました!」