シンデレラに恋のカクテル・マジック
菜々が見つめているのに気づいて、一臣が表情を緩めて口を開いた。
「次は菜々さんのことを教えてください」
「たいしてお話しできることはないですよ。さっきも言った通り、塾講と予備校の受付、家庭教師とサンドリヨンのアルバイトをしています」
「塾はどんなところですか?」
一臣が興味を持った様子で訊いた。
「どんなって……英進会ゼミって結構大きな個別指導の学習塾です」
「ああ、名前を見たことがあります。全国展開しているところですね?」
「はい。私が働いているのは藤井寺校です。家からちょっと遠いんですけど、月曜だけしか入れなくて融通が利かないのに、文句を言われないので助かっています」
「そのほかの日は予備校で受付の仕事をしているんですか?」
「はい。先に予備校の方で働き始めたんです。阪進予備校っていって、大阪大学の受験指導を専門にしているって謳ってます。テレビCMもしてるし、関西ではわりと有名だと思いますよ」
「なるほど。家庭教師は一般の家庭に行かれるんですよね?」
「そうです。高校一年生の女の子のうちです」
「お住まいから近いんですか?」
「次は菜々さんのことを教えてください」
「たいしてお話しできることはないですよ。さっきも言った通り、塾講と予備校の受付、家庭教師とサンドリヨンのアルバイトをしています」
「塾はどんなところですか?」
一臣が興味を持った様子で訊いた。
「どんなって……英進会ゼミって結構大きな個別指導の学習塾です」
「ああ、名前を見たことがあります。全国展開しているところですね?」
「はい。私が働いているのは藤井寺校です。家からちょっと遠いんですけど、月曜だけしか入れなくて融通が利かないのに、文句を言われないので助かっています」
「そのほかの日は予備校で受付の仕事をしているんですか?」
「はい。先に予備校の方で働き始めたんです。阪進予備校っていって、大阪大学の受験指導を専門にしているって謳ってます。テレビCMもしてるし、関西ではわりと有名だと思いますよ」
「なるほど。家庭教師は一般の家庭に行かれるんですよね?」
「そうです。高校一年生の女の子のうちです」
「お住まいから近いんですか?」