シンデレラに恋のカクテル・マジック
菜々はそっと両手を伸ばして永輝の頬に触れた。戻ってきたら菜々から彼にしようとしていたことを思い出し、つま先立ちになって彼に口づける。永輝の唇は、二日前と何も変わらない。柔らかくて温かくて……そして何より愛おしい。
「大好き」
菜々がそっと唇を離すと、永輝が嬉しそうに目を細めた。
「ありがとう。俺も菜々ちゃんに伝えたいことがあるんだけど、いいかな?」
改まった言い方をされて菜々が首を傾げると、永輝が真顔になって言う。
「菜々ちゃんと俺のために特別なオリジナル・カクテルを作りたい」
「お……お願いします」
永輝の表情を見ているうちに厳かな気持ちになって、菜々は対面式キッチンのカウンターの椅子に静かに腰を下ろした。彼は食器棚からカクテルグラス、シェーカー、ティンを取り出してカウンターに並べ、グラスに氷を入れる。そして取り上げたティンを右手のひらでスピンさせると、腕から肩へと転がした。そのティンに続いて取り上げたボトルとともに空中に放り投げる。
(わあ……)
「大好き」
菜々がそっと唇を離すと、永輝が嬉しそうに目を細めた。
「ありがとう。俺も菜々ちゃんに伝えたいことがあるんだけど、いいかな?」
改まった言い方をされて菜々が首を傾げると、永輝が真顔になって言う。
「菜々ちゃんと俺のために特別なオリジナル・カクテルを作りたい」
「お……お願いします」
永輝の表情を見ているうちに厳かな気持ちになって、菜々は対面式キッチンのカウンターの椅子に静かに腰を下ろした。彼は食器棚からカクテルグラス、シェーカー、ティンを取り出してカウンターに並べ、グラスに氷を入れる。そして取り上げたティンを右手のひらでスピンさせると、腕から肩へと転がした。そのティンに続いて取り上げたボトルとともに空中に放り投げる。
(わあ……)