シンデレラに恋のカクテル・マジック
永輝がにっこり笑って、パンツスーツの女性を見る。
「ご注文は?」
「じゃあ、この前と同じのを」
「かしこまりました」
吊り戸棚につけられたグラスハンガーから、永輝が慣れた手つきでワイングラスを取ってカウンターの一段高い場所に置いた。グラスの底にミントチェリーを置き、クラッシュドアイスで満たす。氷の触れ合う軽やかな音を聞きながら、菜々が見ていると、永輝はシェーカーに氷を入れて、数本のボトルからドライジンなど分量のドリンクを注いでいった。最後にストレーナーとキャップをしてシェークしたものを、ワイングラスに注ぐ。
「どうぞ」
ミントの葉を飾られた爽やかな白いカクテルを女性がうっとりと見る。
「あれはなんてカクテルですか?」
菜々が小声で尋ねると、永輝が菜々の耳にささやいた。
「サマー・クイーン」
「ステキな名前ですね」
菜々は頭の中のメモ帳にメモをした。その間に、ワンピースの女性が言う。
「私はキス・オブ・ファイアーを」
艶やかな唇でキスを強調しながら彼女が言った。
(ひゃー、なんか大人な雰囲気!)
「ご注文は?」
「じゃあ、この前と同じのを」
「かしこまりました」
吊り戸棚につけられたグラスハンガーから、永輝が慣れた手つきでワイングラスを取ってカウンターの一段高い場所に置いた。グラスの底にミントチェリーを置き、クラッシュドアイスで満たす。氷の触れ合う軽やかな音を聞きながら、菜々が見ていると、永輝はシェーカーに氷を入れて、数本のボトルからドライジンなど分量のドリンクを注いでいった。最後にストレーナーとキャップをしてシェークしたものを、ワイングラスに注ぐ。
「どうぞ」
ミントの葉を飾られた爽やかな白いカクテルを女性がうっとりと見る。
「あれはなんてカクテルですか?」
菜々が小声で尋ねると、永輝が菜々の耳にささやいた。
「サマー・クイーン」
「ステキな名前ですね」
菜々は頭の中のメモ帳にメモをした。その間に、ワンピースの女性が言う。
「私はキス・オブ・ファイアーを」
艶やかな唇でキスを強調しながら彼女が言った。
(ひゃー、なんか大人な雰囲気!)