シンデレラに恋のカクテル・マジック
大樹が顔を赤くしながら永輝を睨む。
「バーでリンゴジュースなんか飲むか。ジン・ライムだよ、ジン・ライム」
「わかってるって。かっこつけるからからかっただけだ」
「趣味悪っ。菜々ちゃん、永輝はこういうヤツなんだから、外見とか甘い言葉に騙されちゃダメだよ」
ふてくされ顔の大樹に言われて、菜々は笑ってしまいそうになる顔を懸命に引き締めた。永輝は大樹の言葉を聞き流して菜々に話しかける。
「菜々ちゃん、これがオールドファッションドグラスね」
永輝が口が広く背の低いタンブラーを取って菜々に見せた。ロックグラスとも呼ばれているものだ。
「はい」
「グラスに氷とドライジン、ライムジュースを入れて、バースプーンで軽くステア、つまり混ぜる。そしてカットしたライムを飾れば完成」
永輝が言った通りの手順でカクテルを作った。
「シェークしないんですか?」
菜々の問いかけに永輝が答える。
「うん。こういう技法をビルドって言うんだ」
「そうなんですね」
これも頭の中のメモ帳にしっかりメモ。
「俺は今日はバーボンのロックにしようかな。シングルで」
「了解」
「バーでリンゴジュースなんか飲むか。ジン・ライムだよ、ジン・ライム」
「わかってるって。かっこつけるからからかっただけだ」
「趣味悪っ。菜々ちゃん、永輝はこういうヤツなんだから、外見とか甘い言葉に騙されちゃダメだよ」
ふてくされ顔の大樹に言われて、菜々は笑ってしまいそうになる顔を懸命に引き締めた。永輝は大樹の言葉を聞き流して菜々に話しかける。
「菜々ちゃん、これがオールドファッションドグラスね」
永輝が口が広く背の低いタンブラーを取って菜々に見せた。ロックグラスとも呼ばれているものだ。
「はい」
「グラスに氷とドライジン、ライムジュースを入れて、バースプーンで軽くステア、つまり混ぜる。そしてカットしたライムを飾れば完成」
永輝が言った通りの手順でカクテルを作った。
「シェークしないんですか?」
菜々の問いかけに永輝が答える。
「うん。こういう技法をビルドって言うんだ」
「そうなんですね」
これも頭の中のメモ帳にしっかりメモ。
「俺は今日はバーボンのロックにしようかな。シングルで」
「了解」