シンデレラに恋のカクテル・マジック
「何をするんですか?」
「フレア・ショー」
菜々はカフェオレを一口飲んで言う。
「いいと思いますよ! 永輝さんのフレアなら盛り上がりそう!」
「いや、菜々ちゃんも出るんだ」
「あ、そっか、ボトルを渡すアシスタントの役ですね?」
「違うよ。フレア・バーテンダー、ナナとしてだ」
永輝の言葉に、菜々はカフェオレのカップを落としそうになった。
「ど、どういうことですか?」
「タンデム・フレアって言ってね、二人のフレア・バーテンダーが動きを合わせて、お互いのボトルやティンをパスしたりしながらパフォーマンスを見せるスタイルがあるんだ」
「で、で、でも、私はフレア・バーテンダーじゃないですーっ」
菜々はカフェオレのカップをトレイに戻した。
「菜々ちゃんは筋がいいと思う。現に、もうカップ・インもインフロント・フリップもできるようになっただろ」
確かにフレアをしていると楽しいので、アパートでも水を入れたペットボトルを使って練習していた。でも、それは楽しいからで、誰かに見せるためではない。
「私ができるのってそれだけですよ。永輝さんみたいに、お客さんが楽しめそうな難易度の高いのはできません」
「フレア・ショー」
菜々はカフェオレを一口飲んで言う。
「いいと思いますよ! 永輝さんのフレアなら盛り上がりそう!」
「いや、菜々ちゃんも出るんだ」
「あ、そっか、ボトルを渡すアシスタントの役ですね?」
「違うよ。フレア・バーテンダー、ナナとしてだ」
永輝の言葉に、菜々はカフェオレのカップを落としそうになった。
「ど、どういうことですか?」
「タンデム・フレアって言ってね、二人のフレア・バーテンダーが動きを合わせて、お互いのボトルやティンをパスしたりしながらパフォーマンスを見せるスタイルがあるんだ」
「で、で、でも、私はフレア・バーテンダーじゃないですーっ」
菜々はカフェオレのカップをトレイに戻した。
「菜々ちゃんは筋がいいと思う。現に、もうカップ・インもインフロント・フリップもできるようになっただろ」
確かにフレアをしていると楽しいので、アパートでも水を入れたペットボトルを使って練習していた。でも、それは楽しいからで、誰かに見せるためではない。
「私ができるのってそれだけですよ。永輝さんみたいに、お客さんが楽しめそうな難易度の高いのはできません」