シンデレラに恋のカクテル・マジック
「バイト先のオーナー・バーテンダーに頼まれて、商店街のサマー・フェスタで一緒にイベントに出演することになったんです」
「前にバーでもバイトすることになったって話してたもんね。なるほど、そのオーナーがイケメンな訳ね?」
確かに、永輝はすれ違ったら二度見してしまいそうなくらいいい男だ。
「ど、どうしてそれをっ」
あわてる菜々を見て、薫がニッと笑う。
「あはは、引っかかった」
「えー、鎌をかけたんですか?」
「そう。で、そのオーナーは独身なのね?」
薫が菜々の方へ身を乗り出すようにしながら訊いた。
「は、はい」
「イケメンで独身だったら、そりゃあウキウキしちゃうか」
「で、でも、イケメンで独身だからってだけじゃないんですよ。家庭教師のバイトをクビになった私を気遣って雇ってくれたし、イベントに参加するのだって私を元気づけようとしてくれてるからで……外見だけじゃなく、内面もステキな人なんです」
「斎城さん、べた惚れだね~」
「べ、べた惚れ?」
薫の言葉に菜々は驚いた。薫が声を潜めて言う。
「そうでしょ、好きなんでしょ?」
「前にバーでもバイトすることになったって話してたもんね。なるほど、そのオーナーがイケメンな訳ね?」
確かに、永輝はすれ違ったら二度見してしまいそうなくらいいい男だ。
「ど、どうしてそれをっ」
あわてる菜々を見て、薫がニッと笑う。
「あはは、引っかかった」
「えー、鎌をかけたんですか?」
「そう。で、そのオーナーは独身なのね?」
薫が菜々の方へ身を乗り出すようにしながら訊いた。
「は、はい」
「イケメンで独身だったら、そりゃあウキウキしちゃうか」
「で、でも、イケメンで独身だからってだけじゃないんですよ。家庭教師のバイトをクビになった私を気遣って雇ってくれたし、イベントに参加するのだって私を元気づけようとしてくれてるからで……外見だけじゃなく、内面もステキな人なんです」
「斎城さん、べた惚れだね~」
「べ、べた惚れ?」
薫の言葉に菜々は驚いた。薫が声を潜めて言う。
「そうでしょ、好きなんでしょ?」