異世界の国を救う時間があるなら本を読みます。
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気がつくと、教会のような建物の中に星々たちはいた。
みんな、自分の身に何が起こったのかわからず、呆然としている。
そんなみんなを星々は傍観者のように観察していた。
「おおおお!召喚が成功しましたぞ!」
「やった!やったぞー!これで我々は帝国や魔人種どもに勝てる!」
「あぁ、勇者様!勇者様!」
「勇者様万歳!勇者様万歳!」
星々たちの前に等間隔で立っていた司祭の格好をした男どもが、涙を流しながら喜んでいた。
(カオス……)
思わず唸る星々。