だからそっちの"好き"じゃない!
「…で……優奈?」

「なっ、なんでも!」

不意に話しかけられ、

慌ててそう言って前を向く。

「…?…あ、そういえば今日の夕飯どーする?」

「あ、そっか、夕飯…流可はなにがいい?」

「うーん、まあ材料見てからだな」

「うんっ!」

そう言ってからほっとする。

なんかさっきのドキドキとかなくなったっ!

やっぱり気のせいだったのかもっ!

「じゃ、じゃあ早く帰って作ろー」

「うん」

私は流可に微笑みかけて、

二人で家に帰った。
< 102 / 255 >

この作品をシェア

pagetop