だからそっちの"好き"じゃない！

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家に着いて夕飯を食べ終え、

またいつものようにくつろぐ。

「お兄ちゃん、遅いなぁ…」

ソファに寝転んで

雑誌をパラパラめくりながら

そう言う私。

「まあまだ6時半だけどな」

流可はもう一つの一人用ソファに座って

同じく雑誌をめくりながらそう言う。

「うーん…」

そう返事をして考える。

…なんか長く感じるんだけど…

なんでだろう、と思いながら

また雑誌をめくる。

すると…

「痛っ…」

…雑誌の紙で手を切ってしまった。

「どうした？」

「う、ううん、ちょっと紙で手を切っちゃって…」

慌てる流可にそう言うと、

流可はスッと立ち上がってこっちに来た。