だからそっちの"好き"じゃない!
そう言ってそそくさと雑誌を片付ける。

「待てって、せめて絆創膏…」

流可はそんな私の腕をとグッと掴んだ。

真っ赤になる顔に、

ぐるぐると回り出す頭。

パシっ…!

思わず流可を振り払う。

はっとして流可を見ると…

…流可は驚愕した様子で私を見ていて、

それを見て

もうなにがなんだかわからなくなり、

クルッと踵を返すと部屋に駆け込んだ。

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