だからそっちの"好き"じゃない!
そう言ってまた一口飲もうとすると、

流可にコップを取り上げられた。

「酷い〜…暑いよ…」

「だーめ」

「返してよ〜…」

「…ダメ」

「…ケチ」

「なんとでもどうぞ」

流可を睨んでも素知らぬふり。

なにか映画がやっていないか確認している。

「べーだ」

「…」

…うぅぅぅ…

「知らないっ」

そう言ってそっぽを向いて、窓の方を見た。

あ…やっと暗くなってきた。

時間を確認するともう7時半。

あーあ…暑い…

すると、

『きゃぁぁああああああ!!』

不意にテレビから聞こえた声にびっくりして画面を見ると

「きゃぁあ!?か、変えて変えて変えて変えてー!!!!」

なんとホラー映画!!!
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