だからそっちの"好き"じゃない!
…っていうか私…

る、流可に…

…抱きついてた!?

かぁああああ////…と顔が赤くなる。

「…?優奈?」

「な、なんでもっ!!」

「…そ?」

「う、うん!と、時計見なきゃっ」

そう言って慌てて私の部屋に。

ドキドキドキドキ…

わ、私まだ怖いのかな??

こんなに心臓ドキドキしてる…

「時計ってこれ?」

「う…ん…」

時計の前に立った私の後ろから

手を伸ばして時計を取る流可。

その行動から流可に包まれたような

感覚になって

更に鼓動が速くなる。

「…あー、これ電池切れてるよ」

「…うん…」

「変えなきゃな。ちょっと待ってて」

そう言って部屋を出て行こうとする

流可の手をパシっと掴む。

「ゆ、優奈…?」

「……」

…はっ!!

「ご、ごめんごめんごめん!!
なんでもないっ!」

そう言って手をぶんぶん横に振る。

< 123 / 255 >

この作品をシェア

pagetop