だからそっちの"好き"じゃない!
10分後

ピーンポーン♪

「はーいっ」

そう返事をして玄関のドアを開けると、

「ちょっと久しぶりっ」

「うん、確かに。で、どうしたの?」

家に招きながらそう言うと、

ドサッと荷物を下ろした舞。

「優奈、浴衣持ってる?」

「う、うん一応…」

「出してきてっ」

「あ、う、うん…」

そう言って浴衣を出しに行く。

「わ、すごい綺麗な浴衣…」

浴衣を見せると舞は感嘆の声をあげた。

「ありがと」

そう言って微笑む。

「じゃあ…早速着付け!」

「え、舞できるの??」

「まあね」

舞はそう言って手際よく私に浴衣を着せていく。
< 126 / 255 >

この作品をシェア

pagetop