だからそっちの"好き"じゃない!
「下で待ってて?すぐ行くね」

「わかった」

流可はそう言うと部屋を出て

階段を下りていった。

私はクローゼットから服を出して着替える。

っていうかこんな朝から行くとは思わなかったよ。

昼かと思ってゆっくり寝てたのに〜…

時計を見ると10時。

…寝すぎたよね、確実に。

私は鞄に財布やスマホを入れて

部屋を出た。


「…で?デートか?」

「違いますって。ちょっとケーキ食べに…」

「だからそれがデートだろ!!」

「え、そうなんですか!?」

…またやってる。

「…お兄ちゃん」

「おお優奈!かわいいな〜それ新しい服か?」

そう言って微笑む私のお兄ちゃん、

神城斗真(かみしろとうま)。
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