だからそっちの"好き"じゃない!
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校長先生の長い話も終わり、

やっと教室に帰ってきた私たち。

みんなが夏休みの話で盛り上がっていたところに

先生が入ってきた。

「みんな静かにー!」

先生の声にみんなが教卓の方を見る。

「えー、今から転校生を紹介する」

あ、もしかして…

「入ってきなさい」

先生の声と共に教室に入ってきたのは…

「初めまして、永崎陵です」

『…き…きゃぁああああ!!!』

そう、陵君。

ちなみに女子はずっとイケメンコール…

「えー、永崎は…神城と幼なじみだったな?
席もちょうど空いてるから神城の隣に座りなさい」

「はい」

そう返事をして

私の席の方に歩いてくる陵君。

「優ちゃん、よろしくね」

「う、うんっ!
陵君が一緒のクラスなんて、すごい嬉しい!
なんでも聞いてね!」

「ありがと」

陵君はそう言って微笑み、

私もにっこり微笑み返した。
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