だからそっちの"好き"じゃない!
そして横を向いて陵君に手を合わせた。

「ありがとう陵君〜!」

「いいえ」

小声でお礼を言うとそう返ってきたので、

私は再び安堵のため息をついて

陵君に微笑みかけた。

陵君って頭いいんだ…

まあそんな感じするけどね。

頭がいい人ってそんな雰囲気あるじゃない?

流可とかもそうだし。

私は再び黒板を見て、

今度は憂鬱なため息をついた。
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