だからそっちの"好き"じゃない!
食堂から帰ると、

陵君はあっという間に

クラスメートに囲まれて、

私はそそくさと舞の元へ。

「ふぅ〜…」

ため息をついて舞の前に座ると

舞が頬杖をついて陵君の方を見る。

「…幼なじみ君、人気ね〜」

「…うん、確かに。
あ、そういえば流可は?」

そう質問しながら

舞も私もお弁当を開ける。

「後でまた来るって。
にしても…やっぱりちょっと焦ってるのかな」

「え?」

「…ううん、こっちの話。
ストーカー、機嫌悪かったよ?」

「えぇ??なんで?」

そう言いながら卵焼きを頬張る。

流可が不機嫌??

私なにかしたっけ…?

「…はぁ〜…」

「な、なに?その大きなため息…」

そう言うと舞は私を見て再びため息。
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